本物のダイヤモンドの見分け方|家にあるもので真贋を見抜く5つの方法
ダイヤモンドの種類と本物・偽物の違い
ダイヤモンドの見分け方を知る前に、まずは天然・人工・模造の3種類の特徴を把握しましょう。
成分や硬度、重さなどの性質の違いを理解することで、自宅でも本物かどうかをより確実に見分けられるようになります。まずは各種類の特徴を詳しく見ていきましょう。
天然ダイヤモンド
天然のダイヤモンドは地球の内部で数十億年という長い年月をかけて生成された、純粋な炭素の結晶体です。
地球上でもっとも硬い天然物質といわれており、モース硬度10という数値を誇ります。また光の屈折率は2.42と非常に高く、強い輝きと耐久性を備える点が特徴です。
ダイヤモンドといえば無色透明が一般的なイメージですが、実際にはさまざまな色の石が存在します。内包物も天然の証として価値を持ち、資産価値も長期的に安定している宝石です。
人工ダイヤモンド
人工ダイヤモンドは「合成ダイヤモンド」「ラボグロウンダイヤモンド」とも呼ばれ、研究所で人工的に製造されたダイヤモンドです。原料は天然と同じ炭素で見た目や性質もほぼ同一となり、人工ダイヤモンドも「本物のダイヤモンド」として生成されます。
価格は天然の30~50%程度と手頃ですが、希少性がないため投資価値は低くなります。人工ダイヤモンドの問題は、一部の業者が人工を「天然」と偽って販売するケースです。
今後天然のダイヤモンドを購入する機会があれば、信頼できる店舗を選び、鑑定書の確認を必ず行いましょう。
模造ダイヤモンド
模造ダイヤモンドは、ダイヤモンドに似せて作られたまったく別の物質です。代表的な模造ダイヤモンドには次のような種類があります。
●キュービックジルコニア
●モアッサナイト
●ガラス
もっとも一般的なキュービックジルコニアは、見た目は美しいもののダイヤモンドとは異なる性質を持ちます。ダイヤモンドよりも重く、硬度も柔らかいのが特徴です。
モアッサナイトはダイヤモンドに非常に近い性質を持つため、プロでも判別が難しいとされています。模造ダイヤモンドは安価で大量生産が可能ですが、宝石としての価値はほとんどありません。
本物と偽物は成分が異なる
本物のダイヤモンドと偽物の決定的な違いは「成分」にあります。下表で各種類の特性を比較してみましょう。
▼天然・人工・模造石の成分比較表
| 種類 | 成分 | 硬度 | 比重 | 屈折率 | 熱伝導率 |
| 天然ダイヤモンド | 炭素 | 10 | 3.52 | 2.42 | 極めて高い |
| 人工ダイヤモンド | 炭素 | 10 | 3.52 | 2.42 | 極めて高い |
| キュービックジルコニア | 酸化ジルコニウム | 8.5 | 5.8 | 2.13 | 低い |
| モアッサナイト | 炭化ケイ素 | 9.25 | 3.21 | 2.65 | 高い |
| ガラス | 二酸化ケイ素など | 5 | 2.5 | 1.5 | 極めて低い |
この性質の違いを利用することで、家庭でもある程度の判別が可能になります。特に熱伝導率の差は、後述する「息を吹きかける」テストなどで活用できる重要な特性です。
自宅でできる!ダイヤモンドの見分け方5選

ここからは、家にある道具や日用品を使って簡単にできるダイヤモンドの見分け方を5つ解説します。この方法は特殊な機器を使わず、ダイヤモンド特有の性質を利用した判別方法です。
一つの方法だけでは断定できませんが、複数を組み合わせることで真贋の確実性が高まります。それでは順番に詳しく見ていきましょう。
1. 息を吹きかけて曇り方を確認する
もっとも簡単で手軽な方法が、息を吹きかけて曇り方を観察するテストです。
▼テストの手順
1.ダイヤモンドを清潔な布で軽く拭く
2.石に向かって「ハーッ」と息を吹きかける
3.曇りが消える速度を観察する
4.可能ならほかの石と比較する
本物のダイヤモンドは、息を吹きかけても一瞬で曇りが消えます。これはダイヤモンドが熱を素早く伝える性質を持ち、表面についた水蒸気がすぐに蒸発するためです。
一方キュービックジルコニアやガラスなどの偽物は熱伝導率が低いため、曇りが数秒残ります。比較対象があれば違いは一目瞭然で、本物は瞬時にクリアになり、偽物は白く曇ったままになるでしょう。
2.冷蔵庫で冷やして反応を比較する
冷蔵庫を使ったテストも、熱伝導率の違いを利用した効果的な方法です。ダイヤモンドを5分程度冷蔵庫で冷やし、取り出した直後の反応を観察してみましょう。
本物のダイヤモンドは冷蔵庫から出すとすぐ常温に戻り、表面の曇りも瞬時に消えます。指で触れると、冷たさをほとんど感じないほど素早く温まるのが特徴です。
対して偽物の石は温まるのに時間がかかり、曇りも10秒以上残ることがあります。ただし、長時間冷蔵庫に入れておくと宝石の枠や接着部分にダメージを与えるおそれがあるため、数分程度にとどめましょう。
比較するときは、複数の石を同時に冷やすとその違いが明確になります。
3.油性ペンや水滴で表面特性を調べる
ダイヤモンドは油になじみやすく、水をはじくという特性を持っています。この性質を利用した2つのテスト方法をご紹介します。ただし油性ペンは宝石を汚すおそれがあるため参考程度にとどめ、実施は水滴の方法がおすすめです。
1.油性ペンを使用した方法:本物のダイヤに油性ペンで線を引くと、インクがしっかり付着して明確な線が描けます。一方、キュービックジルコニアなどの偽物は油分を弾くため、インクが乗らず線が途切れたり玉状になったりします。
2.水滴を使用した方法:ダイヤの表面に水を1滴垂らすと、本物なら水滴は丸い玉状を保ち、偽物の場合は水滴が平たく広がります。
この親油性と疎水性の相反する性質はダイヤモンド特有のもので、偽物との違いを見分ける重要なポイントになるでしょう。
4.新聞や文字を透かして屈折率を確認する
ダイヤモンドの高い屈折率(2.42)を利用した判別法です。新聞紙や本の上に、枠にセットされていない裸石(ルース)を置き、下の文字が読めるかどうかを確認します。
本物のダイヤモンドの屈折率は非常に高いため、光がさまざまな方向に散乱し、下の文字は完全にぼやけて読めなくなります。一方、ガラス(屈折率1.5)やキュービックジルコニア(屈折率2.13)などは屈折率が低いため、文字の輪郭が確認できるでしょう。
ただしこのテストは裸石でのみ使用でき、指輪などにセットされた石は、台座が邪魔をして正確な判定ができません。また、モアッサナイト(屈折率2.65)はダイヤより屈折率が高いため、このテストだけでは判別が難しいでしょう。その際はほかの方法と組み合わせる必要があります。
5.ブラックライトで蛍光反応をチェックする
ブラックライトを当てると、多くの天然ダイヤモンドは青白い蛍光を発します。方法は簡単で、暗い部屋でダイヤにブラックライトを照射するのみ。青く光れば本物の可能性が高く、偽物であるキュービックジルコニアなどの多くは反応しません。
ただしこのテストには限界があるとされ、天然ダイヤモンドでも約40%は蛍光反応を示さず、逆に一部のモアッサナイトはわずかに蛍光を発することがあります。つまり、青く光れば本物の可能性は高いものの、光らないからといって偽物とは断定できません。
ブラックライトがない場合は、太陽光での虹色の輝きを観察する方法もありますが、素人目での判断は難しいため、ほかのテストで試してみることをおすすめします。
磁石を使っても判別はできない
インターネット上で「磁石でダイヤモンドを見分ける」という情報もありますが、天然のダイヤモンドは磁気を持たない「非磁性体」で磁石にはまったく反応しません。
一部の合成ダイヤモンドは製造過程で金属が混入し磁性を帯びる例もありますが、非常に珍しいケースです。大多数の天然・人工ダイヤモンド・模造石も磁石には反応しないため、真贋を判断する材料にはなりません。
磁石でのテストは実施せず、ほかの方法で判断することが賢明です。
自宅でダイヤを見分けるときの注意点
自宅での判別方法は手軽で便利ですが、あくまで簡易的なチェックに過ぎません。特に人工ダイヤと天然ダイヤの確実な区別には、専門機器が不可欠です。
また、大切なジュエリーを傷つけるリスクもあります。ここでは、自宅で確認するときの重要な注意点を2つご紹介します。
人工ダイヤと天然ダイヤの区別は難しい
人工ダイヤと天然ダイヤは成分も性質も同じのため、自宅での判別はほぼ不可能です。ご紹介した方法のいずれを試しても同じ反応を示します。
専門機関では、蛍光X線分析装置やフォトルミネッセンス分析などの高度な機器を使い、石の内部構造や含まれる成分のわずかな違いを調べて判別します。もし天然か人工かの区別を判断したい場合は、必ず専門の鑑定機関に依頼しましょう。
大切なジュエリーに傷を付けないよう注意
自宅で行う方法の中には、宝石やジュエリーの台座・枠にダメージを与える可能性があるものも含まれます。特に油性ペンテストは、インクの除去に苦労することがあり、デリケートな宝石には不向きです。
また、冷蔵庫で冷やす方法は、接着部分の劣化や金属枠の変形を引き起こすおそれがあります。アンティークジュエリーや繊細な作りのものは、温度変化に弱い場合があるため注意が必要です。
大切な思い出の品や高価なジュエリーは、無理に自宅でテストせず、プロの鑑定を受けることをおすすめします。
確実に見分けるならプロの鑑定や買取サービスへ
自宅で行うダイヤの見分け方を試してもはっきりと判別できなかった場合は、宝石鑑定機関や買取専門店に相談しましょう。
専門機器を使った正確な判別が可能で、特に買取店の無料査定は費用をかけずに真贋と価値を同時に確認できるサービスです。
ここでは、プロによる鑑定方法と活用のコツをご紹介します。
宝石鑑定機関での判別方法
日本国内の主要な宝石鑑定機関は次の3つが挙げられます。
●CGL(中央宝石研究所):日本最大規模の鑑定機関
●GIA(米国宝石学会):世界的権威を持つ国際機関
●AGTジェムラボラトリー(2025年3月末で廃業):カラーストーンに強い
宝石鑑定機関では、分光器で光の波長を分析したり、蛍光X線装置で微量元素を検出したりして、天然・人工・模造を確実に判別します。また、4Cの詳細な評価も行い、公式な鑑定書や鑑別書を発行してもらえます。
ただし鑑定書・鑑別書の発行には、3,000~20,000円程度かかるため、目的によって利用を検討しましょう。譲り受けたダイヤモンドの価値の確認や、将来的に売却を考えているなら鑑定書と鑑別書があると査定時に有利です。
買取専門店・質屋の無料査定を活用する
多くの買取専門店では、無料でダイヤモンドの査定を行っています。プロの鑑定士が専門機器を使って真贋を判定し、その場で結果を教えてくれるため、手軽で便利なサービスです。
査定額に納得できればそのまま売却も可能ですが、売らずに持ち帰ることもできます。その際のキャンセル料もかからない店舗が多いです。
納得のいく取引を実現するために、複数店舗で査定を受けて比較するのもおすすめです。
鑑定書・鑑別書がある場合のチェックポイント
お手持ちのダイヤに鑑定書や鑑別書が付いている場合は、まずその内容を確認しましょう。信頼できる機関の鑑定書・鑑別書なら、そのダイヤは本物である可能性が極めて高いといえます。
例えば、先述したGIA、CGL、AGTなどの鑑定書なら問題ありませんが、聞いたことのない機関の場合は注意が必要です。
鑑定書・鑑別書があれば自分で確認する必要はなく、買取査定でも高い信頼性により有利に働くでしょう。
まとめ
本物のダイヤモンドの見分け方は、息を吹きかける、水滴を垂らす、文字を透かすなど、家にあるもので簡単にチェックできます。
ただし、ご紹介した方法は簡易的なものであり、人工と天然の区別や高度な模造石の判別には限界があります。確実な判断を求めるなら、プロの鑑定が欠かせません。
無料査定を活用すれば、費用をかけずに真贋と価値を同時に確認できます。買取店シグマでは、ダイヤモンドの買取を積極的に行っています。
鑑定士にはGIA/FGAなどの資格保有者も在籍しており、高い査定力と確かな真贋判定でお客様のダイヤモンドの真の価値をお伝えします。まずは気軽にご相談ください。
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