翡翠の見分け方を徹底解説!本物を見抜く方法と価値の見極めポイント

翡翠とは?種類・特徴を解説
翡翠の見分け方を理解する前に、ジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)の2種類に分けられることや、その産地などについての基本情報を確認していきましょう。
翡翠の基本情報と歴史
翡翠は「ケイ酸塩鉱物」に属する宝石で、ジェダイトのモース硬度は6.5~7、比重は約3.3という特徴があります。その名前は、カワセミ(翡翠鳥)の美しい羽の色に似ていることから名付けられました。
日本では新潟県糸魚川地域で産出される翡翠が有名で、約5,000年前の縄文時代から勾玉や大珠として加工されてきた歴史があります。現在では日本の国石に指定されています。
産地によって翡翠の価値が異なり、特にミャンマー産が高品質で価値が高いといわれています。
2種類の翡翠(ジェダイトとネフライト)の違い
▼ジェダイトとネフライトの違い
特徴 | ジェダイト | ネフライト |
硬度 | モース硬度6.5~7 | モース硬度6~6.5 |
色彩 | 緑・白・紫・黒など多彩 | 主に白~緑色 |
透明度 | 高い(特に高級品) | やや低い |
価値 | 高価(特にエメラルドグリーン) | 比較的安価 |
産地 | ミャンマー、日本(糸魚川) | 中国、ロシア、カナダ |
ジェダイトは鮮やかな色と高い透明度が特徴で、高級品として扱われます。一方、ネフライトは繊維状の構造を持ち、割れにくいため、古代から武器や道具にも使用されていました。
宝石としてはネフライトよりもジェダイトのほうが高価です。特に産地が「ミャンマー産」であれば、高額な買取価格が期待できるでしょう。
翡翠そっくり?間違えやすい石と偽物の見分け方

市場には翡翠に似た石や偽物が多く出回っており、見分けるのは簡単ではありません。天然の鉱物にはキツネ石(蛇紋岩)やアベンチュリンなどがあり、人工的にはガラスや樹脂で作られた模造品も存在します。
本物と見分けるために、それぞれの特徴などを見ていきましょう。
翡翠と混同しやすい天然石
翡翠と見た目が似ている天然石は意外と多く、一見では判別が難しい場合があります。代表的な天然石は以下をご覧ください。
●キツネ石(蛇紋岩):翡翠より柔らかく、爪やナイフで傷がつきやすい。翡翠よりも光沢が鈍く、単調で緑色の深みがない
●アベンチュリン:石英の一種で内部にキラキラした雲母が含まれ「アベンチュレッセンス」という輝きが見られる。やや黄みや茶色みを帯びることがある
●クリソプレーズ:カルセドニーの仲間で、リンゴのような明るい緑色が特徴的。ニッケル成分による発色で透明感が高く、翡翠よりも軽く硬度がやや低い
ガラス・プラスチック製の模造品
ガラスや樹脂製の模造品は翡翠と似ていますが、よく観察すると違いが分かります。
最大の特徴は内部の気泡で、ルーペで確認すると小さな泡が見つかることが多くあります。また、手に取ると本物の翡翠より明らかに軽く、温度も室温とほぼ同じで、翡翠特有の冷たさがありません。
表面の光沢も不自然で、プラスチック特有の輝きが見られるでしょう。
含浸処理・染色処理された“加工翡翠”の特徴
天然の翡翠でも、見た目をよくするために人工的な処理を施したものが流通しています。A貨・B貨・C貨は以下のように分類されます。
●A貨:無処理の天然翡翠
●B貨:酸処理後に樹脂を含浸させたもの。表面に樹脂特有のテカリがあり、紫外線ライトを当てると青白く蛍光することがある
●C貨:染色処理を施したもの。色が不自然に鮮やかで、色ムラがあったり、ひび割れ部分に染料が濃く残っていたりすることがある
B貨・C貨は時間の経過とともに変色や劣化が起こりやすく、価値はA貨に比べて大幅に下がるため購入時には注意が必要です。
翡翠を見分ける比較ポイント|本物と製造・加工品
翡翠の真贋の見分け方には、重さ、表面の質感、光の透過性、硬度、温度や音といった複数の要素を総合的に判断することが重要です。
翡翠を見分けるポイントを押さえて、簡易的なチェックとして活用してみてください。
1.重さと比重
見分けるポイント | 天然の翡翠 | 製造・加工品 |
特徴 | 小さくても密度が高く、ずっしりとしている | ガラス・樹脂は軽い、金属は極端に重い |
判別の目安 | 他素材のアクセサリーと比較 | 異常な軽さや重さは注意 |
翡翠は高密度な鉱物で、見た目よりも重いのが特徴です。同じ大きさのガラスや樹脂と比べると、明らかな重量の差を感じられます。
2.表面の質感と光沢
見分けるポイント | 天然の翡翠 | 製造・加工品 |
特徴 | 磨くと上品なガラスの光沢があり、自然な傷や曇りが残る場合もある | 樹脂は人工的な輝きが見られる |
判別の目安 | 細かい傷や曇りも自然な風合い | 光沢が均一すぎる場合は注意 |
天然の翡翠は、しっとりとした深みのある輝きが特徴です。一方で製造・加工品の表面は、均一すぎて人工的な印象を受けます。
3.光の通し方と内部の構造
見分けるポイント | 天然の翡翠 | 製造・加工品 |
特徴 | ライトで内部に模様・筋が確認できる | 内部が均一すぎるか、ガラス気泡が見られる |
判別の目安 | LEDライトで裏側から照らす | 気泡の有無や模様の不自然さに注意 |
本物の翡翠は石の内部に繊維状や粒状の構造があり、光を通すとその複雑な模様や筋が透けて見えます。
LEDライトなどで裏側から強く照らすと、独特の内部パターンが確認できるでしょう。製造・加工品は内部が均一であったり、ガラス製なら気泡が入っていたりするのが特徴です。
4.硬さと傷のつきにくさ
見分けるポイント | 天然の翡翠 | 製造・加工品 |
特徴 | 長年使用しても摩耗しにくい | 樹脂・ガラスは爪や釘で傷がつきやすい |
判別の目安 | 表面が滑らかな状態を保つ | 傷が多い製品は偽物の可能性が高い |
本物の翡翠はモース硬度6.5~7と非常に硬く、ナイフや爪で傷をつけるのは困難です。通常使用でも表面に傷がつきにくく、長年きれいな状態を保てます。
樹脂やガラスの模造品は硬度が低いため、爪や釘で簡単に傷がつきます。確認するときは目立たない箇所で行いましょう。
5.感覚で分かる特徴|温度・音
見分けるポイント | 天然の翡翠 | 製造・加工品 |
特徴 | 触れると冷たく、温まりにくい。軽くたたくと澄んだ金属音 | 温まりやすく、音が鈍い |
判別の目安 | ほかの石や金属と比較 | 音が低くこもる場合は注意 |
翡翠は熱伝導率が低いため、手で握ってもなかなか温まりません。また、軽くたたくと「チーン」という澄んだ音が響くのも本物の証です。
価値の高い翡翠とは?3つの査定ポイント
翡翠の価値は、品質によっても大きく変動します。主に色の美しさ、透明度の高さ、サイズと産地、そして処理の有無が重要な評価基準です。
各査定ポイントを詳しくご紹介します。
色の濃さと透明度
翡翠の価値を決めるもっとも重要な要素は色と透明度です。最高級とされる「琅玕(ろうかん)」は、鮮やかなエメラルドグリーンで、内部まで光が通る高い透明度を持っています。
また「氷種(ひょうしゅ)」「玻璃種(はりしゅ)」と呼ばれる氷やガラスのように、澄んだ透明感のある石は特に品質が高い翡翠です。一方で、不透明で濁った印象の翡翠は価値が低くなります。
サイズと産地の希少性
翡翠の価値は、サイズが大きくなるほど上昇します。10カラットを超える高品質な翡翠は極めて希少で、コレクターの間でも高額で取引が行われます。
産地も重要で、ミャンマー産は世界最高品質として知られ、日本の糸魚川産は国内で特に人気です。
糸魚川翡翠は国の天然記念物に指定されたため、現在は採取が禁止されており、市場に出回る量が限られているため希少価値が高まっています。
未処理の天然石かどうか
翡翠の処理の有無も価値を左右する要素です。完全無処理の天然翡翠(A貨)は、経年変化が少なく、価値が安定しているため投資対象としても人気があります。
一方、樹脂含浸処理をしたB貨は、見た目は美しくても価値は半分以下になることが一般的です。染色処理のC貨に至っては、装飾品としての価値しかないと判断されることもあります。
専門機関での鑑別書があれば、処理の有無が明記されているため、高額な翡翠を購入する際は必ず確認を行い、買取に出す場合は査定時に提出しましょう。
まとめ
翡翠の真贋の見分け方には、重さや光沢、透過性など複数の特徴を総合的に判断することが大切です。
簡易的なチェック方法を活用しながら、最終的には専門家の鑑定を受けることが確実でしょう。貴重な翡翠の価値を正しく理解し、大切に保管・活用していくためにも、今回ご紹介した見分け方をぜひ参考にしてください。
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記事監修

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