12月の誕生石は4種類|タンザナイトなどの意味・石言葉・価値

12月の誕生石は4種類|タンザナイトなどの意味・石言葉・価値
12月の誕生石は、ターコイズ(トルコ石)、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンの4種類です。2021年の改訂でタンザナイトとジルコンが加わり、日本の一覧では3月と並んで最も多い月になりました。 資料によって石の数が違いますが、4種類のうちどれを選んでも12月の誕生石です。この記事では、各石の特徴や産地、石言葉、歴史、上質な石の見分け方をご紹介します。
目次

12月の誕生石はどれが正しい?日本の一覧では4種類

日本の12月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの4種類で、どれを選んでも正しい誕生石です。

誕生石は国によって少しずつ異なり、日本では全国宝石卸商協同組合が1958年に定めました。その後、2021年12月の改訂でタンザナイトとジルコンが加わりました。

この改訂ではジュエラーズ・オブ・アメリカの現在の誕生石がもととなりました。資料によって誕生石の数や種類が異なるのは、2021年の改訂前の情報や海外の一覧に基づいている場合があるためです。

実際に米国のGIAなどは、12月の誕生石にラピスラズリを除く3種類を紹介しています。

▼12月の誕生石の特徴

石の名前英語名和名主な色モース硬度
ターコイズTurquoiseトルコ石青〜緑5〜6
ラピスラズリLapis Lazuli瑠璃(るり)濃い青5〜6
タンザナイトTanzanite灰簾石(かいれんせき)青〜青紫6〜7
ジルコンZircon風信子(ひやしんす)石無色・青・黄・赤・緑など6〜7.5

※灰簾石はタンザナイトの鉱物名ゾイサイトの和名

出典:誕生石改訂事業|全国宝石卸商協同組合

【タンザナイト】20世紀に見つかった12月の誕生石

4種類のなかでは最も新しく発見された石で、商業的に採掘されている産地もタンザニアの1か所に限られます。2021年に、12月の誕生石に加わったタンザナイトは、鉱物名ゾイサイトのうち青色のものを指す宝石です。

青からすみれ色にかけての色合いを持ち、同じ石でも見る角度によって見え方が変わるのが特徴です。

タンザナイトの特徴|見る角度で青とすみれ色が混ざり合う

カットしたタンザナイトには強い多色性があり、見る角度によって青とすみれ色が混ざり合って見えます。色の深みと鮮やかさから、ビロードのような色合いと表現されることの多い宝石です。

流通している石のほとんどは茶色がかったゾイサイトを加熱し、青からすみれ色の色合いを引き出したもので、加熱で得られた色は永久的とされています。

モース硬度は6〜7で、宝石のなかでは柔らかい部類に入ります。強い衝撃に弱く、一定の方向に割れやすい性質(へき開)も持っています。

タンザナイトの歴史|ティファニー社が名付けて宣伝した

タンザナイトという名前は、産出国のタンザニアにちなんでティファニー社が付けたものです。全国宝石卸商協同組合の誕生石サイトでは、タンザナイトは20世紀に発見された新しい宝石で、最も人気がある石と紹介されています。

結婚24周年を祝う宝石にも設定されており、広く親しまれている石です。

出典:12月【December】|全国宝石卸商協同組合

タンザナイトの産地|タンザニアのメレラニ鉱山

現在、タンザナイトが商業的に採掘されている産地は、タンザニア北部のキリマンジャロ山付近にあるメレラニ鉱山のみです。

1962年に、タンザニアで採掘された青い石が鉱物のゾイサイトと識別されました。現在の産地となるメレラニの鉱床が見つかったのはそれから5年後の1967年のことで、タンザナイトは比較的新しく発見された石に分類されます。

タンザナイトの石言葉|高貴・冷静・知性

タンザナイトの石言葉には、高貴・冷静・知性・希望・神秘などが挙げられます。石言葉は資料によって異なりますが、複数の資料に共通するのは高貴です。

パワーストーンとしては、冷静な判断を助け、人間関係を穏やかにする石とされ、直感を育てたり気持ちの揺れを落ち着かせたりするともいわれます。

上質なタンザナイトの見分け方|青の濃さと大きさ

タンザナイトの価値を大きく左右するのは、上質な石に見られる強い多色性と、正面から見たときの鮮やかな紫がかった青色です。

淡い色の石は一般的で、評価は低くなります。正面から見て青が強い石は、すみれ色が強い石より希少です。

小さい石ほど彩度が下がり、深く上質な色が出るのは5カラット以上が目安とされています。目に見える内包物や、耐久性に関わるフラクチャー(割れ)も評価を下げる要因です。

【ターコイズ(トルコ石)】古代から続く12月の誕生石

ターコイズは、ラピスラズリとともに2021年の改訂より前から日本の12月の誕生石に定められている宝石です。ターコイズは和名をトルコ石といい、古代エジプトの時代から装飾品として使われてきた長い歴史を持ちます。

色が空のような青から緑まで幅広く、石の中に母岩の模様が入ったものもよく見られるのが特徴です。

ターコイズの特徴|母岩の模様が入る青〜緑の石

ターコイズは半透明から不透明の宝石で、色は青から緑までと幅広く、アボカドグリーンやライムグリーンの石まで存在します。

石の中に母岩(マトリックス)が入ることもあり、細い筋がクモの巣のような模様をつくるターコイズをスパイダーウェブターコイズといいます。

モース硬度は一般的に5〜6とされ、傷がつきやすいほか、高温・化学薬品・皮脂などによる変色にも注意が必要です。

ターコイズの歴史|トルコ石と呼ばれる理由

ターコイズの歴史は紀元前7000年頃までさかのぼります。古代エジプトでは、ファラオの装飾品にも用いられてきました。

アメリカ先住民のアパッチ族では標的を正確に狙える石として武器にも使用され、このほかプエブロ族、ホピ族でもそれぞれの伝承が残っています。

トルコ石という名は、ペルシャで採掘された石がトルコを経由してヨーロッパへ運ばれたことに由来するとされています。

ターコイズの産地|イラン・米国・中国

イランのニシャプール地区では、1000年以上前からターコイズが採掘されてきました。

米国では1920年代までニューメキシコ州が主な産地で、現在はそのほとんどがアリゾナ州とネバダ州で採掘されています。アリゾナ州のキングマン鉱山は、濃い青の石を産出する、古くから知られた産地です。

中国の各地でもターコイズが産出され、宝石品質の石は大半が中部の湖北省で採れます。

ターコイズの石言葉|成功・繁栄・健康・旅の安全

成功・繁栄・健康・旅の安全などが、ターコイズの石言葉です。旅人の安全を願う宝石としても親しまれています。

13世紀以降の言い伝えでは、身につけた人を落馬などの転落から守り、災害が近づくと砕ける石と考えられていました。

ヨーロッパの伝統では、ターコイズの指輪を贈ることに「私を忘れないで」という意味が込められています。

上質なターコイズの見分け方|色の均一さと母岩の模様

ターコイズで最も価値が高いとされるのは、均一で強いミディアムブルーの色です。母岩の色では黒が最も好まれ、茶色や黄色の母岩を持つ石もあります。

イランなど有名な産地の石はコレクターの需要から価格がやや高くなりますが、価格は産地よりも品質で決まるのが一般的です。

【ラピスラズリ(瑠璃)】金色の粒が光る12月の誕生石

ラピスラズリは、ターコイズと同じく2021年の改訂より前から日本の12月の誕生石に定められている石で、和名は瑠璃(るり)です。濃い青の地に、きらきらと光る金色の粒や白い筋が入ることがあります。

ラピスラズリの特徴|青金石を主成分とする岩石

ラピスラズリは単一の鉱物ではなく、青金石(ラズライト)を主成分に、方解石(カルサイト)や黄鉄鉱(パイライト)などが集まった岩石です。

色はわずかに緑がかった青から紫がかった青まであり、中程度から濃い色調の鮮やかな色合いをしています。

金色の粒に見えるのは黄鉄鉱、白い筋は方解石で、その入り方が石ごとに異なるのも特徴です。モース硬度は含まれる鉱物の割合によって5〜6の範囲で変わります。

ラピスラズリの歴史|古代文明や絵画で使われてきた

ラピスラズリはメソポタミアやエジプト、中国、ギリシャ、ローマの古代文明で珍重され、人類が古くから利用してきた宝石の一つです。

古代エジプトでは、ツタンカーメンの黄金マスクの眉やアイラインにも使われています。

また、ラピスラズリから作られる高級顔料のウルトラマリンは、フェルメールなどの画家たちに愛用されてきました。

ラピスラズリの伝統的な産地|アフガニスタン

最高品質のラピスラズリの伝統的な産地は、数千年前と変わらずアフガニスタンの山岳地帯です。

ほかの主な産地はチリと、ロシアのシベリアにあるバイカル湖周辺です。アンゴラやカナダ、米国のコロラド州、パキスタンでも規模は小さいものの産出しています。

ラピスラズリの石言葉|幸運・真実・健康・成功の保証

ラピスラズリに伝わる石言葉は、幸運・真実・健康・成功の保証などです。美しい青色は天国を象徴する色といわれ、空の石、天国の石と呼ばれ愛されてきました。

パワーストーンとしては、魔除けや集中力の向上を願うお守りとしても親しまれています。

上質なラピスラズリの見分け方|青の濃さと白い筋の有無

ラピスラズリで評価されやすいのは、濃い色調の青や、紫がかった青の石です。最上質のものは色が均一で、目に見える方解石がなく、黄鉄鉱は少ないか、ほとんど含まれていません。

白い方解石の筋が入っているラピスラズリはその分価値が下がりますが、細かな黄鉄鉱が全体に美しく散らばっていても、評価にはほとんど影響しないといわれています。

【ジルコン】ダイヤモンドに似た輝きを持つ12月の誕生石

ジルコンは2021年の改訂により日本の12月の誕生石に加わった宝石で、和名は風信子(ひやしんす)石です。屈折率が高く、ダイヤモンドに似た強い輝きを持っています。

色は無色のほか青や黄、赤などがあり、好みに合わせて選べる宝石です。名前が似ているキュービックジルコニアと間違われることもありますが、同じ石ではありません。

ジルコンの特徴|無色から青・赤まで色が揃う

ジルコンは無色のほか、青・黄・オレンジ・赤・茶・緑と多彩な色を持つ石です。なかでも青色のブルージルコンが多く、販売されるジルコンの8割以上を占めるといわれています。

無色の石は、強い輝きとファイア(色のついた光のきらめき)が特徴です。

モース硬度は6〜7.5と比較的硬い一方でもろさもあり、ほかの宝石と擦れるとカット面の境目がすり減ることがあります。

ジルコンの歴史|ダイヤモンドと間違えられてきた宝石

ジルコンは地球最古の鉱物として知られ、その輝きとファイアの強さから何世紀もの間ダイヤモンドと間違えられてきた宝石です。

ビクトリア朝時代の人々はブルージルコンを好み、1880年代の英国のエステートジュエリーには上質な石が使われていました。

ヒンズー教では、身につけた人を守るといわれる9つの宝石(ナヴァラトナ)の一つとされ、ヘソナイトガーネットの代わりに用いられる石です。

ジルコンの産地|スリランカやオーストラリア

ジルコンはスリランカで採掘されており、中央スリランカの宝石採鉱地エラヘラは、国内で宝石の産出量が最も多い地域の一つです。オーストラリアのハーツレンジは、黄褐色や橙褐色、ピンク、紫のジルコンの産地として知られています。

約44億年前のジルコンが見つかったのもオーストラリアです。ジルコンはサファイアの鉱床の近くで見つかることがよくあり、ミャンマーやベトナム、カンボジアでも産出します。

ジルコンの石言葉|平和・安らぎ・生命力

ジルコンの石言葉は、平和・安らぎ・生命力などです。平和の石とも呼ばれ、心身のバランスや精神的な安定をもたらす石とされています。

中世には、安眠を誘い、悪霊を追い払う石と考えられていました。

上質なジルコンの見分け方|色の種類と加熱処理

流通するジルコンには、青のほかシナモンやシェリーなどのアースカラー、黄、オレンジ、赤の石があります。一般的に好まれる色は青です。一方、赤や緑は、コレクター向けの石として市場価値があります。

ジルコンの色を青や無色、オレンジ、黄、赤にするため、ほとんどの石は加熱処理されています。ただし、明るい光に長時間さらすと元の色(通常は淡い茶色)に戻る加熱処理品もあり、色が永久的とは限りません。

未処理のジルコンには曇ったような、またはスモーキーな外観のものが多く、その程度が強いと評価を下げる要因になることがあります。

まとめ

日本の12月の誕生石はターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンの4種類で、どの石を選んでも正解です。色や石言葉、産地や歴史は石ごとに異なるため、好みに合わせて選びましょう。

同じ種類の石でも、上質かどうかは色や大きさ、処理の有無によって変わります。「12月の誕生石の今の価値を知りたい」「手放すことを考えている」という方は、買取店シグマの無料査定でまずはその価値を確かめてみてください。

記事監修

ブランド買取専門店Sigma
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バッグ・時計・貴金属・ジュエリー・アパレルの高価買取専門店。 銀座・横浜・名古屋・大阪・神戸・京都・福岡・札幌に店舗を構えています。 世界各国により高く売れる販売網をもち、買取業者様からも大量に買取。 お客様に心からご満足頂けるサービスを提供し、ブランドに精通したプロの鑑定士が高価買取を実現しております。

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