金メッキも買取できる可能性が十分にある

見た目は金そのものでも、金メッキ製品は表面について非常に薄い金をコーティングしただけで、純金製品のように素材としての価値はほとんど認められません。

「GP」「K24GP」などの刻印は、あくまで金メッキを意味しており、金の含有量を保証するものではないため、素材価値を評価するグラム単位での査定にはつながりにくいのが現状です。

一方で、金張り（GF）と呼ばれる製品は金メッキより厚く金を圧着しており、わずかですが素材としての価値が認められる場合もあるでしょう。

以下は金メッキでも買取可能とされる製品です。

• ●ブランドアクセサリー
• ●デザイン性の高いアクセサリー
• ●骨董品
• ●仏具

ブランドアクセサリーは中古市場でも人気が高く、多くの買取店で買取対象としています。またデザイン性があり、かつトレンドを捉えた金メッキ製アクセサリーも、再販価値があるとして買取が可能です。

骨董品や仏具は美術価値が認められることも多く、買取の可能性があります。製品としての完成度が高いと素材とは別の観点から評価され、買取価格が付くでしょう。

金メッキ買取の価格相場は「重量」より製品の価値がポイント

金メッキ製品は、純金のように「グラム単価×重量」で査定されることはほとんどありません。その代わり、製品が持つ人気やブランド力、用途などによって価格が決まることが多く、あくまで“モノとしての価値”が査定の中心になります。

ここからは、金メッキ製品の中でも買取されやすいアイテムの特徴、評価基準を詳しく解説していきます。

金メッキの買取は基本的に製品の価値で決まる

前述したように、金メッキ製品は金の層が非常に薄く、地金としての価値が認められません。金の相場が高騰していても、それが査定価格に直結することはほぼないと考えましょう。

買取価格は「その製品がいくらで再販できるか」という視点から評価されるケースがほとんど。アクセサリーや美術品なども、素材ではなくデザイン・用途・状態といった要素で金額が変動します。

そのため、金メッキ製品が持つ要素によっては売れる可能性が十分にあるといえます。

金メッキでも高く買取されやすい製品

金メッキであっても、次のような製品は高く評価されやすい傾向があります。

• ●有名ブランドのアクセサリー類
• ●仏具（金メッキの仏像やおりん）、金杯やトロフィーなどの記念品
• ●装飾性の高い食器やカトラリー
• ●美術品・骨董品

これらは素材価値が低いメッキであっても、ブランド価値・希少性・装飾性などを根拠に、製品の価値を評価されることが期待できます。

ブランドアクセサリーや食器・カトラリー、美術品・骨董品は高値で取引されることが多いカテゴリです。金メッキ製品だからと廃棄する前に、査定を試す価値は十分にあるでしょう。

金メッキの査定で重視されるポイント

金メッキ製品の査定では、主に次のようなポイントをもとに評価を決定しています。

• ●ブランド名や刻印の有無
• ●専用ケースや保証書などの付属品の有無
• ●メッキの剥がれや変色・傷などのコンディション
• ●製品の希少性や時代背景、デザイン性

ブランド品では、正規品と示す付属品があるだけで査定額が大きくアップするケースも。

また、メッキが剥がれて地金が見えている製品は状態がよくないと判断され、価値が下がってしまいます。そのため、保存状態を整えておくことも高価買取につながる重要なポイントです。

金メッキ買取で高く売るための業者選び

金メッキ製品は、すべての買取業者で扱っているわけではなく、中には「金メッキ製品は買取対象外」としている店舗も存在します。

まずは金メッキをしっかり評価してくれる業者を探しましょう。ここでは、どのような業者を選ぶと安心して取引できるのか、その見極め方をご紹介します。

金メッキの買取に強い業者の特徴は3つ

次のような特徴を持つ買取業者は、金メッキ製品でもしっかりと価値を見極めてくれる可能性が高いといえます。

• ●金メッキ製品も買取対象として明記している
• ●骨董品やブランド品、美術品の査定実績が豊富
• ●査定内容を丁寧に説明してくれるなど、安心感がある

特に骨董品やブランド品に強い買取業者は、素材以外の価値を正確に評価する傾向があります。公式サイトなどで、金メッキ製品の買取実績や金メッキの買取について、積極的に言及しているかを確認してみましょう。

また、査定内容を丁寧に説明してくれる買取業者は、金メッキ製品の取り扱いにかかわらず、透明性の高い取引を行っているとして信頼が持てます。

納得できる価格で売るには、このような点に注目して業者を選ぶのがポイントです。

買取方法には店頭・宅配・出張がある

金メッキ製品の買取方法には、主に次の3つです。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

▼買取方法のメリット・デメリット

買取方法	メリット	デメリット
店頭買取	・即日現金化できる ・対面取引で安心感がある	・来店時間に行く必要がある ・交通費がかかる
宅配買取	・自宅から発送するだけで手軽 ・宅配キットを使用すればすべて無料で利用できる	・入金まで時間がかかる場合がある ・宅配時の破損・紛失リスクがある
出張買取	・大量の品物や重いものでも自宅で売却できる ・当日に不用品の追加が可能	・査定員を自宅に招き入れなければならない ・店舗によってはキャンセル料がかかる

すぐに現金が必要な人や、少量の金メッキ製品を売りたい人には店頭買取がおすすめです。一方で、店舗に足を運ぶ時間がない人や現金化を急いでいない人は、宅配買取が便利でしょう。

出張買取は店舗によってキャンセル料がかかるものの、外出が難しい場合や重い仏具・骨董品などを売りたい場合に向いています。

最近では多くの買取店でLINE査定を採用しており、金メッキ製品のおおよその価格を把握できます。本査定ではないためキャンセルも気軽にでき、売れるかどうかを知りたい場合にもおすすめの方法です。

金メッキ買取で得するためのちょっとした工夫

金メッキ製品の買取では、少しの工夫で査定額がアップすることがあります。

高く売るためのポイントや注意点を押さえ、少しでも高く売る工夫を実践してみてください。

金メッキ買取前の準備

金メッキ製品を査定に出す前の準備として、次の3つを行いましょう。

• ●刻印を確認する：GP（メッキ）やGF（金張り）などの刻印は、製品の素材情報として重要。事前に刻印の場所を確認しておくとスムーズ

• ●ブランド品は付属品をそろえる：箱・保証書・ギャランティカードなどがそろっていると、製品の信頼性が上がり、査定額アップにつながる

• ●汚れを落として見た目を整える：柔らかい布でほこりや皮脂汚れを軽く拭き、第一印象をアップさせる

少し手を掛けるだけで、査定時の評価アップが期待できます。高価買取を実現するなら、事前の準備も実施してみましょう。

金メッキ買取で避けたいNG行動

査定額を下げてしまうNG行動もあります。「うっかりやってしまった」ということがないよう、事前にチェックしておきましょう。

• ●無理に研磨する：表面の輝きを出そうと強く磨くとメッキが剥がれ、かえって価値が下がってしまう

• ●付属品や箱を捨ててしまう：ブランド品や記念品の査定では、箱や保証書などの付属品が重要。捨てずに査定に出すことが大切

• ●相見積もりを取らず1店舗で決めてしまう：1店舗の査定だけで売却を決めると相場より安く売ってしまうリスクがある。複数業者に見積もりを依頼し、査定額を比較する

高く売るには査定前の準備だけでなく「やってはいけないこと」を避けることも大切です。

金相場の変動は金メッキ買取にほぼ影響しない

金メッキ製品は金そのものの価値ではなく、製品のデザイン性やブランド力、需要といった評価で買取価格が決まります。そのため、金相場がどれだけ変動しても査定額に影響はほとんどありません。

シグマではブランドアクセサリーや食器類、美術品・骨董品など、幅広い品目の買取を行っています。気軽に概算の査定額を把握できるLINE査定・メール査定・電話査定にも対応しているため、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

金メッキ製品は素材としての価値こそ低いものの、ブランド品や美術品などは製品自体の魅力でしっかりとした値段がつくこともあります。

刻印や状態、付属品の有無などを把握しておくことで、買取額アップにつながることもあるため、ぜひ査定前には確認してみましょう。

「どうせ売れない」と諦めず、まずは査定を試してみることをおすすめします。

記事監修