金価格が暴落する要因とは?今後の予想や売却のタイミングを解説
金価格が暴落する要因
金価格が暴落する要因はいくつかありますが、ここでは代表的な6つの要因をご紹介していきます。資産として金製品をお持ちの方、経済に関心がある方は、ぜひチェックしましょう。
金の供給量が増加する
現在、金は投資アイテムとしてはもちろんのこと、ジュエリーや工業製品としても高い需要を誇ります。しかしながら、人類が今まで掘り出してきた金の総量は、50mプールに換算すると3.5杯分ほどと言われています。つまり、金の供給量に対して需要が大きく上回っているため、金の価格が高騰しているのです。
裏を返せば、新しい採掘技術が開発され、金がより一層採れるようになった場合、供給量が増えることで必然的に金価格は暴落するでしょう。さらに、海底からも金が掘り出せるようになれば、1gあたりの金価格は数千円にまで落ち込むかもしれません。
世界情勢が安定する
戦争やパンデミック、世界的な大企業や銀行の倒産など、国際情勢が不安定化していると、金の需要は高まります。投資家は価値が安定しており、かつ現物資産として手元に残る金に投資するようになるためです。一方、世界情勢が安定して先行きが見通せるようになると、投資家は株式や債権など、リターンが期待できる投資商品を買い求めるようになります。すると、金の需要は減少するとともに、価格も暴落します。
米ドルの価値が上昇する
米ドルの価値が上がると、アメリカは好景気の状況となるため、高いリターンを求めて株式や投資信託に投資資金が集まりやすくなります。それに伴い、投資家は配当金や分配金などのリターンを生み出さない金を売却し、株式といった他の資産を購入するようになるため、金の価値は暴落するといえます。
また、国際的な金取引では、米ドルを基軸通貨として運用しているので、米ドルの価値が上昇すれば購入できる金の量が減ってしまいます。結果、金の需要と価格は下落するでしょう。
金利が上昇する
金利が上昇すれば、銀行にお金を預けているだけで利子が多くもらえるため、投資家は金を手放してしまいます。すると、金の需要が低下するため、併せて価格も暴落してしまうでしょう。一方、金利が下がると通貨の価値も下がるため、価値が安定しており、リスクヘッジの効果が高い金の需要は増加します。金利と金価格は反対の相関関係があると言われており、金利が大幅に上がると、金価格は下落する可能性が高いです。
インフレ状態から脱却する
インフレとは、モノやサービスの価格が上昇し続けることをいいます。同じ金額であっても、インフレ前より購入できるものが少なくなるため、お金の価値が下がっている状態です。インフレになると、多くの人は金に投資して、できる限り損失を抑えようとするため、価格が上昇します。しかし、インフレ状態から脱却した場合、金以外の投資商品の需要が増えるため、金価格が暴落する可能性があります。
各国の中央銀行が金を売却する
株式や債券といった投資商品とは異なり、金には常に一定の価値があります。そのため、世界各国の中央銀行の大半は、金融政策として株式や債券とともに金を保有しています。中央銀行は大量に金を持っているため、何らかの理由で中央銀行が金を売却した場合は、市場に多くの金が流通することから金価格は暴落するでしょう。
直近約20年分の金価格の推移
ここからは、2000年から2023年まで、直近24年分の金価格の推移をご紹介します。また、金価格が高騰している理由、金相場に影響を与えた世界的な出来事も併せて解説していきます。まずは、2000年から2009年までの10年分を見てみましょう。
年 | その年の金価格の平均(円/g) | その年の金価格の最高値(円/g) |
2000年 | 1,014円 | 1,140円 |
2001年 | 1,105円 | 1,229円 |
2002年 | 1,296円 | 1,402円 |
2003年 | 1,399円 | 1,510円 |
2004年 | 1,472円 | 1,548円 |
2005年 | 1,619円 | 2,088円 |
2006年 | 2,287円 | 2,562円 |
2007年 | 2,659円 | 3,070円 |
2008年 | 2,937円 | 3,339円 |
2009年 | 2,951円 | 3,475円 |
2000年代を迎えると、以下のような地政学リスクや経済的に大きな影響を与える出来事により、世界情勢が不安定になったことから、金価格が徐々に上昇傾向となります。
・アメリカITバブル崩壊
・アメリカ同時多発テロ事件(9.11)
・イラク戦争
・サブプライムローン問題
・スマトラ沖地震
・リーマンショック
特に、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件は、世界中の人々へ大きな不安感を与えました。それまで「世界中で通用する米ドルを持っていれば安泰だろう」と予想していた投資家たちは、リスク回避のために次々と金を買い求めるようになったのです。
また、2004年にはアメリカで「金価格連動型上場投資信託(金ETF)」が誕生します。金を少額から購入できる、株のように取引できるといったメリットがあり、金への投資のハードルが下がりました。さらに、他の資産と併せて金を保有する投資家が増えたことにより、金の需要が増加して価格も上昇しました。
次に、2010年から2019年までの10年分をチェックしていきましょう。
年 | その年の金価格の平均(円/g) | その年の金価格の最高値(円/g) |
2010年 | 3,477円 | 3,807円 |
2011年 | 4,060円 | 4,745円 |
2012年 | 4,321円 | 4,677円 |
2013年 | 4,453円 | 5,084円 |
2014年 | 4,340円 | 4,745円 |
2015年 | 4,564円 | 4,985円 |
2016年 | 4,396円 | 4,655円 |
2017年 | 4,576円 | 4,751円 |
2018年 | 4,543円 | 4,827円 |
2019年 | 4,918円 | 5,343円 |
2010年代に入ると、金価格は急上昇し、おおよそ4,000円台をキープしています。政治・経済・地政学において、2010年代に金価格に影響を与えたイベントの一例は以下の通りです。
・東日本大震災(3.11)
・戦後最高値の円高
・南欧債務危機の深刻化
・イスラム国が国家樹立を宣言
・ウクライナ危機
・チャイナショック(上海ショック)
2000年代に引き続き、世界情勢が不安定化している影響で、金に多くの注目が集まりました。一定の価値があり、信頼度の高い金を買い求める人が増えたことから、金価格がさらに高騰しました。
最後に、記憶に新しい2020年から2023年までの4年分を解説します。
年 | その年の金価格の平均(円/g) | その年の金価格の最高値(円/g) |
2020年 | 6,122円 | 7,063円 |
2021年 | 6,402円 | 6,897円 |
2022年 | 7,649円 | 8,154円 |
2023年 | 8,834円 | 9,935円 |
2020年代において、世界経済に大打撃を与えた主な出来事は以下の通りです。
・イギリスのEU離脱
・新型コロナウィルス感染拡大
・ロシア・ウクライナ戦争
・イスラエル・ガザ戦争
大きなイベントが多発していることから、金価格がより一層高くなっています。2019年では、金価格はおおよそ1gあたり5,000円でしたが、2020年に入ると一気に高騰して7,000円台を記録するようになりました。また、2024年10月31日には日本での金価格が15,162円と史上最高値を更新したことからも、世界的に将来性が不透明であり、人々の不安を広く招いていることが分かります。
今後、金価格は暴落する?
前章の表から分かる通り、金価格は暴落するどころか高騰する一方で、いつ下落してしまうのか心配だという方は少なくないでしょう。それでは今後、金価格の暴落は起こり得るのでしょうか。結論から申し上げると、短期的に見れば一時的に暴落する可能性が高いものの、長期的に見ると高まると予想されています。
金価格の短期的な推移を予想することは、投資の専門家であっても非常に難しいと言われています。金価格は世界情勢や金利など複数の要因をもとに変動するため、すべての要因を詳細に把握し、それぞれの影響を正確に予想するのは不可能でしょう。そのため、専門家でも予想できない大地震やパンデミックなどの世界的な有事が起これば、金価格が乱高下する可能性は高いです。
一方、現在の技術力では金を新たに採掘できる量に限度があり、急激に供給量が増えることは考えにくいです。また、スマートフォンやパソコンといった電子機器・医療機器など、工業用途においても金は高い需要を誇ります。加えて、ジュエリーとしての人気も衰えることはないでしょう。有史以来、金が一切の無価値になったことは世界中で一度もなく、今後も無価値となる可能性は非常に低いと考えられるため、長期的に見れば金価格は徐々に上昇すると予想されます。
金価格が暴落したときの対策
万が一、金価格が暴落した場合、金を保有していたらどうすればよいのでしょうか。ここからは、金価格が大きく下がったときの対策をご紹介します。
投資を分散して損失を食い止める
できる限り金価格が暴落する前に行っておくべきですが、複数の投資商品を購入することにより、リスクを分散させしましょう。金ばかりに投資を依存していると、金の価格が下落したときに資産が大きく減ってしまい、前年比で赤字になってしまう恐れがあります。株式や債権、投資信託、不動産、FX、金以外の貴金属など、いくつかの商品に投資して可能な限り損失を食い止めましょう。
ただし、投資商品の中にはランニングコストが大きくかかったり、人によっては多くの投資商品に手を出せなかったりするかもしれません。リスク分散ばかりを優先して、何でもかんでも無作為に購入するのではなく、無理のない範囲でコツコツと運用できる投資方法を比較・検討した上で商品を選んでください。
パニック売りしない
パニック売りとは、投資商品の価格が急落している状況下において、投資家やトレーダーが不安に駆られて冷静さを失い、大量に売却してしまう行動を指します。金価格が暴落するとパニック売りしてしまいがちですが、非常に危険ですのでやめましょう。
歴史的に見ると、金価格は暴落しても後々回復する場合がほとんどのため、一気に売却すると大きな損失を出しかねません。金価格の暴落時には焦らずに落ち着いて、所有している金を慌てて手放さすのではなく、専門家の意見を参考にしながら冷静に対応しましょう。
金価格の暴落が不安なら今すぐ売却しよう
金価格がいつ暴落するのか、専門家でも予想ができないため、今よりも価値が下がることが不安ならば、すぐに買取へ出すことをおすすめします。2024年12月現在、金価格は過去最高水準を記録しているため、今が絶好の売り時です。今以上に金取引で損失を出さないためにも、ぜひ売却を前向きに検討しましょう。
もし金を売却したい場合は、大手の買取業者がおすすめです。大手の買取業者ならば、相談料・査定料・買取料・キャンセル料など、各種手数料がすべて無料のところが大半であるため、買取金額を少しも損することなく満額で受け取れます。また、金やジュエリーに関する専門知識や査定経験が豊富で、資格を所有する査定員が在籍しているため、不当に買い叩かれることなく適正価格で買い取ってもらえます。金を手放す際は、貴金属商やフリマアプリなどではなく、ぜひ買取業者を利用しましょう。
金価格の暴落の予想まとめ
金価格は、短期的に見ると一時的に暴落する可能性が高いですが、長期的には上がり続けると予想されています。とはいえ、2024年末の現在、ロシア・ウクライナ戦争の終息やイスラエル・ガザ戦争の停戦が起こり得ることから、金価格がいつ暴落してもおかしくありません。金価格の暴落が不安であれば、買取業者に金を査定してもらい、損しないように適正価格で売却することをおすすめします。金買取をご検討の方は、ぜひシグマまでご相談ください。
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