金が錆びるのはなぜ?メッキや10金・14金でも輝きを保つお手入れのコツ

金は本当に錆びない?純度や合金で変わる錆びるリスク
金は科学的に非常に安定した金属で、純度が高いほど酸化・腐食に強く、基本的に錆びる可能性は低いといえます。「金が錆びる」といわれているのは、銅や銀などの金属を混ぜた合金が変色するためです。
純金と合金でどのように性質が異なるのかを解説します。
純金は錆びない安定した金属
純金(24金)は酸素・水・塩分などに強い金属です。空気に触れても酸化することがなく、数十年経っても輝きを保ちます。
装飾品やインゴットなどに使われる純金製品は、保管状態が適切であれば劣化することがありません。古代から出土する金製品がほとんど変質せずに残っていることからも、その安定性の高さが分かります。
ただし「純金」と表記されていても、チェーンや留め具など一部に別素材が使用されていたり、表面にコーティング加工が施されていたりするものは、部分的に変色や劣化が生じる可能性があります。
すべてが錆びないわけではないため、メンテナンスはしっかりと行いましょう。
合金や低純度の金が錆びる・変色する理由
純金は安定した金属ですが、装飾品などに使われる金の多くは「合金」です。合金は、金に
銀・銅・ニッケルなどの金属を混ぜて強度や色みを調整したもの。
これらの金属は酸素や汗、空気中の硫黄成分と反応しやすく、黒ずみやサビを引き起こすことがあります。特に10金・14金など純度が低い金は含まれる金属の割合が高くなるため、その分変色が進みやすくなってしまいます。
金そのものは錆びにくくても混ぜられた成分が変色することで、結果的に「金が錆びた」と感じられてしまうのです。
金が錆びる・変色する原因は日常生活や環境の影響
「金が錆びる」のは含まれる金属の要因が大きく、環境によって錆びやすさが異なります。
ここでは、日常のどのような行動や場所が金の変色を招くのかを具体的に見ていきましょう。
汗や皮脂、香水
金製品を身につけたまま汗をかいたり、肌に直接触れる状態が続いたりすると、金に含まれる金属が汗や皮脂と反応して変色を引き起こします。また香水やヘアスプレーなどに含まれる、アルコール・化学成分も変色の要因になります。
首元や手首など、汗をかきやすい部分に身に着けるネックレスやブレスレットは、特に注意が必要です。夏場や運動時は着用を避け、使用後は柔らかい布で拭き取るなど、日々のお手入れが変色の防止に役立ちます。
海水・温泉・プール
金製品を身に着けたまま海水浴や温泉、プールに入ると、以下のような成分によってくすみや変色、黒ずみが生じる可能性があります。
- ●海水:塩分
- ●温泉:硫黄・金属イオン
- ●プール:塩素系消毒薬
特に温泉に含まれる成分は、変色だけでなく腐食が進むこともあるため、金製品は外して利用しましょう。
空気中の成分
ほかの金属を含む金製品は、ただ置いているだけでも変色が進むケースがあります。
中でも工場地帯や温泉地など、硫黄を含むガスが多い場所では、金に含まれる金属と反応し、黒っぽくなることも。
環境に左右されないよう密閉できるケースに入れて保管することで、このような変色を防げます。
金メッキや10金・14金など低純度の金は錆びやすい
金製品の中でも金メッキや純度の低い製品は、高純度の製品に比べて錆びる可能性が高いという特徴があります。
以下より、製品タイプ別の特徴やリスク、注意点を詳しく解説していきます。
金メッキ製品は剥がれやすく錆びやすい
金メッキ製品は表面にごく薄い金の層を施したもので、内部には銅やニッケル、亜鉛などの金属が使われています。そのためメッキの層が摩耗や衝撃で剥がれてしまうと、中の金属が空気や水分と反応し、錆びやすくなるのが特徴です。
特にメッキが薄いものは、使用中にごく短期間で下地が表面に出てしまい、黒ずみや変色の原因となります。また、銀色に変色したり、酸化によって赤みや緑っぽい色が出たりすることも。
見た目は金製品と似ていても、金メッキは本物の金とは異なる性質を持ち、長く使うにつれて劣化が目立ちやすい素材といえます。
18金・14金・10金が錆びるのは純度の違いによる
金は純度が高いほど化学的に安定し、錆びや変色も起こりにくくなります。金の種類に含まれる純金の割合は下表をご覧ください。
金の種類 | 純金の割合(%) |
24金(K24) | 99.9%以上 |
22金(K22) | 約91.6% |
18金(K18) | 約75% |
14金(K14) | 約58.5% |
10金(K10) | 約41.6% |
金の純度が下がるほど銀や銅などの金属の割合が増えます。特に10金や14金では、日常の汗や水分、空気中の成分と反応して変色を起こしやすくなるため、取り扱いには気を付けましょう。
ネックレス・指輪・ピアスは汗や摩擦で錆びやすい
同じ金の素材でも、ジュエリーの種類によって錆びやすさや変色のリスクには差があります。例えばネックレスは、首まわりに密着することから汗や香水の成分が付着してしまい、変色しやすいです。
指輪は摩擦が多く、さらに皮脂や水分がつきやすいため、日常的に劣化しやすいといえます。ピアスは湿気の多い耳たぶに直接触れる上、整髪料・化粧品が付着しやすく、変色やサビが目立つようになります。
ジュエリーの種類によって錆びやすさが変わることも把握しておくと、適切なメンテナンスが行えるでしょう。
錆びにくい金製品にはどんなものがある?
金製品のなかでも錆びにくいのは、純度の高い24金です。不純物が少なく、安定した素材のため、変色の心配がほぼありません。
またホワイトゴールドのように、パラジウムなどの耐食性の高い金属を加えた素材も、錆びにくい傾向があります。
錆びやすさを防ぐには、素材選びも重要なポイントといえるでしょう。
金の錆びや変色は買取価格にどれくらい影響するか
「金製品が錆びると買取価格が下がるかも」と心配する人は多くいらっしゃいます。
実際にどのような場合に錆びや変色が買取に影響するのかを解説します。
金の黒ずみや変色が査定額に与える影響
ジュエリーとしての金製品は、その見た目が買取価格に大きく影響します。たとえ本物の金であっても、黒ずみ・変色が目立つ場合、査定時に減額されるのが一般的です。
一方で、査定額に影響を与えないケースは、ジュエリーとしてではなく素材価値が評価されたときに限ります。そのため、錆びたり変色したりしても買取価格が左右されることはありません。
見た目が悪くても買取不可になることは少なく、専門店に相談すれば適切な対応をしてもらえるでしょう。
ジュエリーとしての査定ポイント
ジュエリーでは、主に次のポイントで評価が決定されます。
- ●状態
- ●素材
- ●ブランド
- ●付属品
ブランドジュエリーであれば、素材価値に加えてブランド価値も含めた、「製品としての価値」によって高値がつくケースもあります。またダイヤモンドや宝石があしらわれている場合は、その分がプラスされるため、全体の買取額をアップさせることが可能です。
ジュエリーとしての査定では買取店によって差が出やすく、複数店舗で査定を受けて相場を把握することが欠かせません。本物の証拠になる付属品の有無も買取額に影響するため、手元にあれば一緒に提出しましょう。
金製品を錆びさせない保管とお手入れのコツ

金製品を長く美しく使い続けるためには、日々の保管環境やお手入れの仕方がとても重要です。
自宅でできる簡単な対策から専門のクリーニングまで、具体的なケア方法をご紹介します。
乾燥と個別収納で金を錆びさせない
金製品は湿気やほかの金属との接触によって、変色や細かな傷が発生しやすくなります。これを防ぐには、乾燥した環境で個別に保管することがポイントです。
保管場所は、湿気の多い浴室やキッチン付近を避け、なるべく風通しのよい場所に。専用のジュエリーボックスやチャック付きの袋などで、1点ずつほかのジュエリーと触れ合わないように保管すると、摩擦や化学反応による劣化を防げます。
さらに乾燥剤を一緒に入れておくと湿気対策としてより効果が高まるでしょう。
柔らかい布拭きと中性洗剤でできるお手入れ
金製品を使用した後は、汗や皮脂をやさしく拭き取るだけでも変色の可能性を軽減できます。
柔らかい布で乾拭きするだけで十分ですが、汚れが気になる場合は中性洗剤を使って軽く洗浄しましょう。ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かし、柔らかい歯ブラシでやさしくこすった後、水で洗い流してからしっかり乾かします。
研磨剤入りのクロスやアルカリ性の洗剤は、表面を傷める原因になるため避けるのが賢明です。
金の輝きを取り戻すならプロのクリーニングへ
自宅では落としきれない黒ずみやくすみは、ジュエリー専門店でのクリーニングを検討しましょう。専門店では、専用の機器や薬剤を使って、傷をつけずに美しい輝きを取り戻してくれます。
購入場所によっては無料でクリーニングを行ってくれる専門店もあるため、定期的なメンテナンスを前提に購入先を決めるのも一つの方法です。専門店で行う費用相場は数千円から1万円ほどかかります。大切な金製品を長く愛用したい方はぜひ検討してみてください。
まとめ
金は安定した金属ながら、純度や日常的に使用する場面によっては錆びる危険性が十分にある素材です。特に10金や14金、金メッキ製品などは、汗や湿気、化学物質の影響を受けやすく、ジュエリーの種類によっても異なります。
錆びや変色は見た目の価値観を損なうだけでなく、買取価格も左右するため、日頃から適切にメンテナンスを行いましょう。
もし金製のジュエリーを手放したい場合は、金製品の買取に豊富な実績を持つシグマにご相談ください。素材・ブランド・宝石すべての価値を含めた、適切な買取額をご提示いたします。
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