プラチナの価格は今後どうなる?将来の動向や価格が変動する理由まとめ
一時、プラチナの価格はコロナ渦によって1gあたり3,000円台にまで落ち込んでしまいました。そのため「今後も価値が下がり続けるのでは?」「まったく価値がなくなったらどうしよう」と不安に思う方も少なくないでしょう。そこで本記事では、プラチナの価格の現状を解説し、今後どのように推移していくのかを予想します。手元にあるプラチナ製品を売ろうか悩んでいる方、プラチナの買取価格の相場が知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
プラチナの価格の現状は?
プラチナはアクセサリーとしてはもちろん、パソコンのハードディスクや燃料電池など、身の回りのものに広く使われています。また、自動車産業・宇宙開発・医療器具などの多種多様な分野でも重宝されており、非常に需要が高い貴金属です。2024年10月現在、プラチナの1gあたりの取引価格は5,000円〜5,500円程度です。2020年にはコロナ禍の影響により、1gあたり3,000円台とかなり落ち込みましたが、景気の回復とともに取引価格は再び上昇しています。
プラチナの価格が変動する要因
プラチナの価格が変動する要因には、どのようなものがあるのでしょうか?さまざまな要因の中から、特に大きな影響を与える3つをご紹介します。
工業分野での需要の変化
主にプラチナは工業分野で高い需要があり、中でも自動車産業における排ガス浄化技術の需要が大半を占めています。近年では電気自動車が普及し、それに伴ってディーゼル車やガソリン車の需要が減少しています。ディーゼル車やガソリン車には、プラチナが多く使用されていることから、プラチナの価格も影響を受けてしまうのです。その一方で、水素燃料電池の技術が進んでおり、プラチナの需要拡大が見込まれています。このように、工業の種類・分野、必要とされる需要の増減によって、プラチナの価格は変動します。
産出国での経済動向
プラチナの産出国としてロシア・ジンバブエ・アメリカなどが挙げられますが、中でも南アフリカ共和国が圧倒的な産出量を誇っています。南アフリカの経済状況は、プラチナの供給量に直接的な影響を与えるため、プラチナ価格の変動要因として非常に重要です。例えば、南アフリカの鉱山では、労働組合と経営側の間で賃金交渉や労働条件をめぐる争議が頻発することがあります。ストライキが発生するとプラチナの生産が中断され、供給が減少してしまうことで価格が上昇する可能性があります。
主な消費国の景気
プラチナは自動車産業やアクセサリー産業など、多くの分野で利用されているため、主要な消費国の経済状況はプラチナの価格に大きく影響します。プラチナの主な消費国には、日本・中国・北アメリカ・ヨーロッパが挙げられます。消費国の景気が良い場合は、自動車の生産量やジュエリーの消費量が増加し、プラチナの需要も拡大傾向にあります。反対に、景気が悪い場合には需要が減少することから、プラチナの価格が下落してしまうでしょう。
プラチナの過去20年の価格推移
プラチナの価格が変動する要因が分かると、今後どのように価格が推移していくのか気になる方もいるのではないでしょうか。まずは、過去20年分をさかのぼって推移を見てみましょう。過去のデータを参照すると、今後の価格の見通しを立てやすくなります。
年 | 最高(円/g) | 最低(円/g) | 平均(円/g) |
1993年 | 1,519円 | 1,262円 | 1,395円 |
1994年 | 1,506円 | 1,333円 | 1,393円 |
1995年 | 1,539円 | 1,219円 | 1,343円 |
1996年 | 1,543円 | 1,401円 | 1,451円 |
1997年 | 2,000円 | 1,403円 | 1,602円 |
1998年 | 1,866円 | 1,315円 | 1,636円 |
1999年 | 1,606円 | 1,282円 | 1,443円 |
2000年 | 2,324円 | 1,473円 | 1,963円 |
20世紀末では、プラチナの価格は現在の3分の1程度だったと分かります。この頃はまだディーゼル車が普及しておらず、プラチナの需要が低かったため、高くても2,000円台にしかなりませんでした。ちなみに、2000年時点では金1gの取引価格は約1,000円だったので、プラチナの方が金よりも価格が高く、希少性があったようです。
2001年 | 2,574円 | 1,671円 | 2,142円 |
2002年 | 2,467円 | 2,001円 | 2,238円 |
2003年 | 2,987円 | 2,372円 | 2,634円 |
2004年 | 3,329円 | 2,782円 | 3,008円 |
2005年 | 3,968円 | 2,871円 | 3,245円 |
2006年 | 5,145円 | 3,724円 | 4,337円 |
2007年 | 5,705円 | 4,334円 | 5,001円 |
2008年 | 7,589円 | 2,454円 | 5,409円 |
2009年 | 4,411円 | 2,749円 | 3,717円 |
2010年 | 5,385円 | 4,197円 | 4,635円 |
2000年代前半では、ヨーロッパを中心にディーゼル車が普及し、自動車産業が拡大したことにより、プラチナの価格は徐々に上昇していきました。しかし、2008年にリーマンショックが起こったことで、世界的な景気悪化に陥り、自動車の需要が減少します。それに伴い、プラチナの需要も減ってしまったため、翌2009年には前年比で約6割にまで価格が落ち込みました。
2014年 | 4,977円 | 4,298円 | 4,759円 |
2015年 | 4,928円 | 3,367円 | 4,205円 |
2016年 | 3,890円 | 3,207円 | 3,535円 |
2017年 | 3,816円 | 3,287円 | 3,523円 |
2018年 | 3,678円 | 2,815円 | 3,215円 |
2019年 | 3,438円 | 2,870円 | 3,120円 |
2020年 | 3,684円 | 2,321円 | 3,114円 |
2021年 | 4,481円 | 3,344円 | 3,927円 |
2022年 | 4,774円 | 3,621円 | 4,132円 |
2023年 | 4,884円 | 4,059円 | 4,437円 |
ディーゼル車の需要の減少は、リーマンショック後も続いたため、プラチナの価格は下がっていく一方だと思われていました。しかし、他分野からの需要が増えたことで、価格は少しずつ上昇していきます。アクセサリーの素材を筆頭に、テレビやパソコンに必ず組み込まれているハードディスク、歯科治療の詰め物などにもプラチナが使用されるようになりました。自動車のみならず、時代の変化や科学の進歩によってプラチナの需要は伸び、直近では1gあたり4,000円台にまで回復しました。
今後プラチナの価格はどうなる?
近年では、自動車産業以外にも宇宙開発や医療器具における需要増加により、プラチナの価格は徐々に上がっています。ところが、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によって世界的に経済が悪化し、プラチナの取引価格はまたもや低迷してしまい、一時は 1gあたり3,000円台にまで下がりました。しかし、各国で少しずつ金融緩和政策が実施され、経済が少しずつ回復に向かったことにより、2024年10月現在では取引価格が約5,500円にまで上がっています。
また、特にプラチナの需要が高い自動車業界では、EVシフトが進んでいるとはいえ、まだしばらくはエンジンを搭載した旧来の自動車生産が続くでしょう。加えて、プラチナを電極触媒として使用する燃料電池自動車の普及が期待されています。さらに、プラチナは太陽光発電設備にも使用されている素材であり、再生可能エネルギーの分野で需要が高まっています。
今後、戦争やパンデミックなどが引き金となって世界的に経済悪化した場合や、新たにプラチナの代替品が誕生した際は、プラチナの価格が低下してしまうかもしれません。しかし、現在では他分野におけるプラチナの需要拡大をはじめ、インフレによる物価高が続いています。プラチナの取引価格は、現段階で長期的にはどうなっていくのか分かりませんが、短期的には上昇する可能性が高いでしょう。
プラチナの価値がなくなる可能性はある?
プラチナは短期的に見れば価格が上がっていくとは考えられていますが「まったくの無価値」になることはあり得るのでしょうか。現在、プラチナは工業分野での需要が大半を占めています。仮に工業分野での需要が低下したとしても、そもそもプラチナ自体が資産価値を有しており、ジュエリーの素料としての需要も充分にあります。そのため、金と同様に資産形成アイテムとして、世界的に高い人気を誇っているのです。
プラチナの価格は経済情勢によって左右される恐れがあるとは言え、実物資産としての価値があるため、一切価値がなくなるということは考えにくいでしょう。仮に、リーマンショックやコロナパンデミックのような世界規模の経済危機が起これば、取引価格は一時的に下がると予想できますが、完全に無価値となる可能性はないとされます。
プラチナと金、購入するならどっち?
貴金属を用いた投資を考える場合、金(純金)が選択肢として挙げられることが多いです。プラチナと金を比較した場合、どちらの方がより今後の価格上昇を見込むことができるのか、どちらを購入すべきなのか迷ってしまいます。投資商品として考えた場合、プラチナと金のどちらを購入するのが賢い選択となるのでしょうか。
結論として、投資する人のリスクの許容程度と投資目的によって選択は異なります。プラチナの場合、好景気であれば需要の増加に伴って価格も上がる可能性が高いため、市場が好調であれば大きな利益を得られることがあります。しかしながら、プラチナは値動きが激しいため、リスクをなるべく抑えたい方には向いていません。一方、金の価格は急に大暴落するとは考えにくく、経済が不安定なときでも一定の価格を維持するため、安全資産として根強い需要を誇ります。
このように「できるだけリスクを避けたい」「長期的に安定している投資商品を選びたい」という方には金がおすすめです。対して「より高いリターンを求めたい」「経済の動向を常に見極められる」という方はプラチナが向いているでしょう。
プラチナの価格が金より安い理由
2024年現在では、プラチナの価格は金よりも安いです。その大きな理由として、プラチナは金と比較すると需要が不安定であることが挙げられます。金は、アクセサリーや投資、工業用品、医療用品、美容アイテム、食用品、仏教建築物など、プラチナよりも多くの分野で需要があります。
一方でプラチナは、自動車産業や医療器具産業など、主に工業分野において需要があり、産業の動向次第で価格が変動しやすいのです。プラチナと金を比較すると、どうしてもプラチナには安定性がなく、価格が下がりやすいと言えるでしょう。また、2008年のリーマンショック以降、プラチナの需要が減少したことで、金の投資需要が大きくなったことも要因となり、価格差が大きくなってしまったと考えられています。
プラチナの価格の下落が心配なら売却しよう
プラチナの価格は、短期的には下がりづらいと考えられている一方で、長期的に見ると今後どうなるかは分かりません。そのため、価格の暴落が不安であれば、今のうちに売却して現金化すると良いでしょう。プラチナの売却方法としては、大手買取業者の利用がおすすめです。大手の買取業者では、査定料・買取手数料・キャンセル料など、各種手数料をすべて無料としている場合が大多数を占めています。そのため、1円も損することなく、提示された買取価格を満額で受け取れるでしょう。なお、プラチナの取引価格は大手の貴金属業者や買取業者のホームページで確認できるため、その日の取引価格をチェックしてから査定に出すのが賢明です。
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プラチナの価格まとめ
プラチナの価格はコロナ禍と比べると回復しており、今後も上がり続けると予想されます。また、アクセサリーのみならず工業用途としても需要が高いことから、一切の無価値となる可能性はとても低いです。さらに、現在は価格が上昇傾向にあるため、ご不要になったプラチナ製品をお持ちでしたら、買取に出すことをおすすめします。その際は、ぜひシグマをご検討ください。
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