ダイヤのクラリティ一覧|VS・SIの違いや買取価格への影響を解説

ダイヤのクラリティ一覧|VS・SIの違いや買取価格への影響を解説
ダイヤのクラリティは、石の内部にある内包物と表面のキズがどの程度かを表す指標です。GIAの基準では、FLからI3までの11段階に分けられます。 ただし、VS以上では肉眼での差がわかりにくく、グレードがひとつ違っても見た目が大きく変わるとは限りません。この記事では、クラリティのランクごとの違いや、買取価格への影響を解説します。
目次

ダイヤのクラリティとは?

ダイヤのクラリティとは、内包物とキズの程度を11段階で表したランクのことです。ここでは、クラリティとは何かを詳しく解説します。

クラリティが表すのは内包物と表面のキズの少なさ

クラリティは、石の内部にある内包物と、表面についたキズがどの程度かを表すランクです。内包物はインクルージョン、キズはブレミッシュと称され、まとめてクラリティ特徴と呼びます。

内包物は、ダイヤが地中で結晶になる過程で取り込まれた鉱物や天然の割れです。同じ内包物のダイヤは2つとなく、天然であることを示す証拠にもなります。

内包物にはフェザーやクラウドなど種類がある

内包物には、羽根のような形で割れているフェザー、閉じ込められた鉱物の結晶、細かい点が雲のように集まったクラウドなどがあります。

この内包物はダイヤの輝きを曇らせ、クラリティの評価を下げる要因になり得ます。ジュエリーブランドのティファニーでは、クラリティが低いダイヤは一切受け入れないと公式サイトで明示しており、それほど重要な基準になっているといえるでしょう。

出典:ダイヤモンド クラリティ | Tiffany & Co.

4Cのうち石の内部を表すのはクラリティのみ

ダイヤの価値を調べていると目にするのが4Cという言葉です。GIAが設定したグレーディングシステムで、世界共通の基準として使われています。

4Cの項目日本語での呼び方評価対象記号例
Caratカラット石の重さ0.50ct、1.00ct
Colorカラー石の色みの少なさD〜Z
Clarityクラリティ内包物とキズの少なさFL〜I3
Cutカット研磨の質とプロポーションExcellent〜Poor

※記号はGIAの基準による

4項目のうち、石内部の評価はクラリティのみで、ほかの3項目は外部の基準になります。

ダイヤのクラリティのランクは11段階

brilliant cut diamond held by tweezers on white background

ダイヤのクラリティランクは、FL~I3まで、6つのグループと11段階に分かれています。ここでは、クラリティのランクについて詳しく解説します。

FLからI3までのクラリティグレード一覧表

クラリティは、まずFL・IF・VVS・VS・SI・Iの6つのグループに分かれます。このうちVVS以下の4グループがさらに枝分かれし、全体でFLからI3までの11段階になります。

カテゴリー等級特徴
FlawlessFL拡大しても、内包物と表面のキズがどちらも見つからない
Internally FlawlessIF拡大しても内包物は見つからない。表面にわずかなキズが残る
Very Very Slightly IncludedVVS1拡大しても、内包物を探し出すのが難しい
VVS2内包物の大きさはVVS1と変わらないが、VVS1より見つけやすい
Very Slightly IncludedVS1拡大すれば内包物を確認できる。ただし探し出すには手間がかかる
VS2VS1より見つけやすい。肉眼では確認できない
Slightly IncludedSI1拡大するとすぐに内包物が見つかる。肉眼で見えるかどうかは位置による
SI2SI1よりはっきりわかる。石の大きさによっては肉眼でも見える
IncludedI1拡大するとわかり、肉眼でも見える。透明感に影響することがある
I2I1より内包物が目立つ
I3I2より内包物が目立つ

※「拡大」はすべて10倍のルーペによる観察

クラリティは鑑定書に記号で記載される

鑑定書には4Cの各項目が記載され、クラリティの欄にはFLからI3までの記号が書かれています。なかには、内包物の位置を図で示した鑑定書もあり、肉眼でどんな内包物か確認できる場合もあるでしょう。

なお、鑑定書とは別に鑑別書という書類がありますが、この2つは異なる内容を示します。

  • 鑑定書:4Cのグレードを判定
  • 鑑別書:石の種類を判定

国内で発行される鑑定書は、中央宝石研究所(CGL)やAGTジェムラボラトリー(2025年3月廃業)のものがほとんどです。ただし、買取店に査定を依頼する場合は、この鑑定書や鑑別書が必須というわけではありません。宝石に関する知識がある鑑定士であれば、価値を見極めることが可能です。

FL・IFの稀少性

店頭に並ぶダイヤの大半は、10倍に拡大して初めて内包物が見える石です。FLとIFはそれより上の水準にあり、価値もその分上昇します。特にFLは、業界で働いていても一度も目にしないことがあり得るほど稀だとされています。

とはいうものの、FLやIFと判定されたダイヤとそれ以下のランクのダイヤを肉眼で見比べても、違いはわかりにくいでしょう。そのため、FLやIFでなくともダイヤの美しさは十分に楽しめるといえます。

VS1とVS2、SI1とSI2はなにが違う?     

VS1とVS2、SI1とSI2がそれぞれ異なるのは、内包物の大きさと位置にあります。ここでは、等級の微妙な差や最高等級のFLとIFの違いについて解説します。

VS1とVS2、SI1とSI2の違い|内包物の位置と大きさ

VS1とVS2、SI1とSI2では、いずれも2のほうが内包物を見つけやすくなります。

VS1は、鑑定士が拡大することで内包物を見つけられる水準です。VS2になるとさらに探しやすくなりますが、それでも見つけるには手間がかかります。どちらも肉眼では確認できず、輝きに影響する内包物もほとんど含みません。

一方SIになると、ルーペを覗いたときの見え方が変わります。SI1は鑑定士なら比較的すぐ見つかり、SI2になると一般の人がルーペで見ても内包物を確認できる程度です。

また、位置による影響も大きく、真上から見える場所にあるかどうかで評価が変わる傾向にあります。色も同様で、黒や褐色の内包物は無色のものより見つけやすくなるでしょう。

出典:ダイヤモンドの品質を決定する要因|GIA

VVS1とVVS2の違い|内包物の見つけやすさ

VVSは、鑑定士が拡大しても内包物を見つけるのが難しい水準です。VVS1になると、真上から覗いても見つからず、石を裏返してようやく見える程度になります。

VVS1とVVS2を分けるのは、内包物がどれだけ見えるかと、表面のキズの程度です。ただし拡大しても2つは判別しにくく、その差はわずかだといえます。

FLとIFの違い|表面のキズの有無

FLは内部にも表面にも欠点が見つからない状態、IFは内部だけがきれいで、表面に微細なキズが残る状態です。10倍に拡大して内包物が確認できないのは、これらのランクのみとされています。

IFの表面のキズは、顕微鏡を使用してようやく見える程度です。鑑定書にも個別のキズとしては記載されず、代わりにごく細かな研磨のあとは示さない旨のコメントが入ります。

なお、ほかのグレードなら内包物の位置が個体を識別する手がかりとなりますが、FLとIFは同じ方法では見分けられません。2つを見分ける方法には、ガードル(石の側面の外周部分)に刻まれた番号の照合が用いられます。

ダイヤのクラリティは買取価格にどう影響する?

ダイヤの買取価格は、クラリティを含む4Cで決定されます。このうち、クラリティが具体的にどのように影響するかを見ていきましょう。

クラリティの差は同じ条件で価格に出る

カットやカラットなどの条件が等しい場合、クラリティの評価が上がればその分ダイヤ全体のグレードは上昇します。しかし、実際の査定では大きさも色もばらばらで、きれいに条件が揃うことはまずありません。

そのため、ダイヤの買取価格はクラリティだけでなくカラット数やカラー、ジュエリーであれば枠の地金の重さもふまえて決定されます。

もし手元のダイヤのクラリティ評価が低くても、評価は総合的に判断されるため、まずは査定で買取価格を把握することが大切です。

I1以下は輝きに影響するため扱いが変わる

内包物が透明感や輝きに影響することがあるのは、I1以下の石です。肉眼でも内包物が確認できるレベルで、査定では評価が下がる要因になります。

ただし、I1以下であっても買取価格がつかないわけではありません。カラット数の大きさなど、クラリティ以外の要素が評価につながります。ランクが低いからとあきらめず、実際の価値を確かめてみましょう。

査定に出す前に確認したい4つのポイント

ダイヤを査定に出す場合は、次の4つのポイントを確認しておきましょう。

1. 鑑定書があればダイヤと一緒に持ち込む

2. リングからダイヤを外さない

3. 購入時の箱や保証書も揃える

4. 複数の買取店で見積もりを取る

鑑定書と付属品は、揃っているだけで査定額が変わる場合があります。ダイヤを枠から外すのは、作業中に傷める可能性があるので避けましょう。また、査定の基準は店ごとに違うため、ひとつの買取店だけで決めず、複数の店舗で相見積もりを取って売却先を決めるのがおすすめです。

ダイヤのクラリティに関するよくある質問

ダイヤのクラリティについて、売却前によく調べられている質問を2つにまとめました。これから査定を考えている方は参考にしてみてください。

クラリティが低いダイヤは買取してもらえない?

I1以下でも、カラット数やカラー、枠の地金の重さなどが査定額に含まれるため買取の対象です。

ただし、I1以下は内包物が輝きに影響する場合があるため、同じカラット数のSI以上と比べると評価は下がってしまうでしょう。ブランドジュエリーであれば付属品も一緒に査定へ提出したり、ほかのアイテムとまとめて見てもらったりすることで買取価格がアップするケースもあります。

VS2とSI1は肉眼で見分けられる?

VS2とSI1は、肉眼で見比べても違いがわからないことがあります。鑑定士などが拡大するとSI1のほうが内包物を見つけやすいものの、その差が肉眼でもわかるとは限りません。

例えば、SI1でも内包物が外周に寄っていれば目立ちにくく、テーブル面の真下にあれば目に入りやすくなります。同じグレードでも見え方は異なるため「SI1なら見える」「VS2なら見えない」と一律に判断するのは難しいでしょう。

まとめ

● クラリティは、ダイヤの内包物や表面のキズの状態をFLからI3までの11段階で評価する指標  
● グレードに差があっても、肉眼で見たときの美しさには大きな違いがない場合もある  
● ダイヤの買取価格は4Cや枠の地金なども含まれるため、査定時は鑑定書や付属品を揃えることがポイント

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記事監修

ブランド買取専門店Sigma
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バッグ・時計・貴金属・ジュエリー・アパレルの高価買取専門店。 銀座・横浜・名古屋・大阪・神戸・京都・福岡・札幌に店舗を構えています。 世界各国により高く売れる販売網をもち、買取業者様からも大量に買取。 お客様に心からご満足頂けるサービスを提供し、ブランドに精通したプロの鑑定士がどこよりも高価買取を実現しております。

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