金の価格が高騰している理由とは?今後の予想や売り時をご紹介

金相場が高騰している理由6選
2024年12月現在、金の取引価格は過去最高レベルで高騰しており、今後もさらに高くなってもおかしくありません。それでは、なぜ金の相場がこれほど高騰しているのか、その理由を6つ解説していきます。
1. 金の供給が足りない
インゴットや金貨といった投資商品をはじめ、ジュエリー、工業製品、医療機器、金歯、食器など、金は多種多様なアイテムに加工され、世界中で流通しています。ところが、今までに採掘された金の総量は「50mプールに換算すると約3.5杯分」とされており、現在の技術で採掘できる残りの量は「50mプール1杯分ほど」と言われています。需要に対して圧倒的に供給が足りていないため、金の価格は高騰しているのです。
近年では、スマートフォンやパソコン、タブレットが広く普及したことにより、ますます工業製品における金の需要が高まっています。ただですら供給が追いついていないにもかかわらず、一層需要が伸びると予想されることから、今後はさらに金の価格が高騰するかもしれません。
2. 金の採掘コストが高騰している
金の採掘には高い技術力が求められ、採掘するだけでも高いコストがかかります。現代の技術で採掘できる金の量はわずかであり、現在では困難とされている海底や地球の中心部近くにある金鉱脈における採掘技術の開発が求められています。ただし、新しい採掘技術を生み出すためには、これまで以上に莫大な費用が必要であり、その分金の小売価格に反映されることは間違いないでしょう。
3. 地政学リスクに対する不安がある
地政学リスクとは、特定の地域で政治的・軍事的な緊張が高まり、その地域や世界経済の先行きが不透明になっていることです。直近では、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ガザ戦争、米中貿易摩擦、台湾有事への懸念など、国際情勢が不安定化しており、世界中で人々の不安を招いています。
地政学リスクが高まると、将来への不確実性が増大し、投資家は資産の保全を重視するようになります。例えば、国債や株式などの投資商品は、もしも国や企業が倒産してしまうと、価値が一切なくなるリスクがあります。一方、現物として手元に残る金は、完全に無価値となる可能性が非常に低く、安全資産として需要があるため、投資家が買い占めてしまうのです。このことから、金の価格高騰が続いていると考えられます。
4. 世界各国の中央銀行が金を購入している
中央銀行とは、国家や特定の地域において金融組織の中核となる機関です。国の通貨を発行する「発券銀行」や、銀行や政府と取引する「銀行の銀行」「政府の銀行」といった役割を担っており、日本では日銀(日本銀行)が該当します。
中央銀行は対外債務の返済、有事の際に物資を外国から輸入するための備え、あるいは外国為替相場の安定化を目的とした為替介入の原資として、一定量の外貨準備を保有しています。また、各国の中央銀行はリスクを分散するため、外貨を数種類用意しており、金もまた外貨の一部として取り扱われています。
加えて、近年ではインドやトルコなどの新興国を中心に、米ドルやユーロといった特定の通貨への依存度を下げる考えが広がっており、より金が買い占められている状況です。今後も世界各国の中央銀行において、金の購入量が増え続ける一方ならば、金相場はさらに高騰していくでしょう。
5. 世界中が低金利に傾いている
世界中で金融緩和による低金利が続いていることから、現在は銀行に預金していても利息がほとんど付きません。このように、銀行に預金するメリットが見込めないことから、価値が安定している金への投資が進んでいると言われています。金へ投資しても利息収入は得られないものの、現金よりも価値が変動するリスクが少ないため、さらに金への投資が増加しているのです。
6. 円安傾向である
金の取引は世界中で行われており、基本的にドル建てで取引されています。しかし、日本では円に換えて取引されるため、円安傾向にあると金の相場は高騰します。例えば、金の価格を米ドル建てで1gあたり100ドルと仮定しましょう。円建てに換えた金の取引価格は、円高時と円安時で比較すると次のようになります。
1ドル=100円(円高)の場合:10,000円
1ドル=150円(円安)の場合:15,000円
このように、円安時の取引価格は円高のときと比べて、金の価格が数千円単位でアップします。つまり、円安時に円建てにして金を取引すると、金の価格は円高時よりも高くなるのです。
今後も金相場は高騰し続ける?
金相場の予想は専門家であっても難しく、いつパンデミックや戦争などによって世界情勢の悪化が再発するか分からないため、中でも短期的な予想は極めて難しいとされています。もっと言うと「20XX年には1gあたり〇〇円になる」「△年後には最低でも□□円は高騰する」など、具体的な数字を掲げて予想を的中させることは不可能だと言われています。
しかし、前述したように金の供給不足や地政学リスクは今後も続いていくと予想されるため、数十年と長期的に見ると金の相場は高騰し続けると考えられるでしょう。
金相場が下がる要因

金相場が下落する背景には、一体どのような要因が考えられるでしょうか?ここからは、金の取引価格が下がるきっかけとなり得る事象をご紹介します。
金の需要減少または供給量の増加
市場での需要が減少する、あるいは供給量が増加すると、金の価格は必然的に下落します。金の需要における割合のうち、投資が42%、ジュエリーやアクセサリーなどの宝飾品が34%を占めています。そのため、金以外の投資商品の人気が高まったり、不況などの影響でジュエリーを買い求めなくなったりすると、金の価格は下がるでしょう。また、新しい採掘技術が開発され、たくさんの金が採れて流通量が増えた場合も、金相場は落ち着きを見せると考えられます。
地政学リスクの低下
世界情勢が安定して先行きの見えない状況を打破すると、投資家は金以外の資産にも目を向けるようになることから、金相場は下落するでしょう。例えば「ロシア・ウクライナ戦争が終息した」「イスラエル・ガザ戦争が停戦することになった」など、地政学リスクが緩和されれば、金の取引価格は徐々に下がってしまうかもしれません。地政学リスクの低下は、金の需要減少・供給量の増加よりも現実に即した問題ですので、政治・経済のニュースを日々チェックしながら、金相場の変動を敏感に察知できるようにしましょう。
世界的な経済の安定
不景気や地政学リスクが高まっている場合、金は価値が安定している資産ですが、一方で利子や配当はもらえません。経済が安定していると、株式や債券は利子や配当で高いリターンを見込めるため、投資家はより一層高い利益を求めて、株式や債券などの資産へと資金を移動させます。そのため、株価が好調な動きを見せている場合は、リターンを生み出さない金への投資需要は減っていき、取引価格は下落傾向になるでしょう。
米ドル価値の上昇
金の取引が米ドルを基軸通貨として行われている以上、米ドルの価値が金の価格を左右し続けます。上述した起算式の通り、米ドルの価値が上昇して円高状態になると、金の価値は下がります。ただし、米ドルの価値が上昇していても、必ず金の価格が下落するとは限りません。実際に2024年現在、米ドルの為替相場は上昇しているにもかかわらず、金相場は変わらず高騰しています。金価格の上昇・下落には、さまざまな要因が複雑に絡み合っているので、あくまでも参考程度にとどめてください。
金利の上昇
金利が高ければ、銀行に預金するだけでも多くのリターンを獲得できます。一方、金には金利が付きません。金利が上昇している、あるいは上昇が予想される場合、金を保有するメリットが減ることから、取引価格も下がる可能性があります。
インフレの鎮静
インフレ(インフレーション)とは、モノやサービスの価格が継続的に上昇する状態を指します。インフレになると、同じ金額で買えるものが少なくなるため、お金の価値が下がることになります。そのため、金はインフレへのリスク対策で購入されやすいのです。言い換えれば、インフレが落ち着くと金の需要が減るため、金の価値も下がると考えられるでしょう。
金は今こそが絶好の売り時!
長期的に見れば金の価値は高騰し続けると前述したものの、裏を返せば、短期的に見た場合に大きく下落する可能性があるということです。2024年現在、金の取引価格は過去最高水準を記録しているので「できるだけ多くの現金を得たい」「価格が下がるかもと不安で気が気でない」とお考えでしたら、今が絶好の売り時だといえます。
来年まで売却せずに待てば、より金の価格は高くなるかもしれません。しかし、短期的な価格予想は専門家でも難しいとされているので、得策とは言えないでしょう。今よりも価値が下がってしまう前に、すぐに金を手放すことを強くおすすめします。
金価格の高騰まとめ
金の取引価格は、供給量不足や地政学のリスク、世界的な低金利、円安など、さまざまな影響によって高騰しています。また、短期的な予想は難しいですが、数十年単位の長期間で見ると、今後
も高騰し続けると予想されています。金の相場が下がる要因には、世界的な経済の安定やインフレの鎮静などが挙げられるものの、昨今の世界情勢を鑑みるとかなり厳しいでしょう。金の価格下落が不安な方は、取引価格が最高額レベルを記録している今のうちに買取へ出すことをおすすめします。金の売却は、ぜひ買取業者シグマにご相談ください。
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